グローバル・エリート日記

時価総額世界トップ20に入る、グローバル事業会社のリージョナル・ヘッドクォーターに勤める外資系エグゼクティブ・サラリーマンの日記。シンガポール在住。グローバルキャリア、グローバルビジネス論、マーケティング・ブランディング・広告。

シンガポールに住む日本人のヒエラルキー 6: 日系企業の駐在員

本シリーズ第6弾は、日系企業の駐在員。

andrew-sg.hatenablog.com

シンガポールに住む日系企業の駐在員で多いのは、銀行、証券、商社、メーカー、ですかね。割合的には、やはりシンガポールなだけに金融系が多いイメージです。

いわゆる、誰もがうらやむ日系企業の駐在員。実際のところはどうなんでしょう。最近では、20代で海外駐在させる日系企業も増えてきましたね。商社などでは特に多いイメージです。しかし、実質彼らは「トレーニー」という扱いで来ることも多く、いわゆる駐在員とはちょっと違います。まあ、MBA留学みたいにライトな感覚で、海外で勉強してこいよ、っていうトーンです。この場合、もちろん、家賃は会社が全額出してくれます。20代の若者で30万くらいする家にタダで住めるのですから、悪くないですよね。ただ、それ以外の手当てはほとんどなしです。

一方で、30代中盤くらいから赴任してくる、いわゆる「駐在員」の方もいらっしゃいます。こちら、家賃全額保障、運転手つき、海外赴任手当て、と絵に描いたような駐在員ライフを送れます。ただ、アフリカのように危険な地域ではないので、海外赴任手当てはおそらくベースサラリーの+10-20%くらいではないかと思われます。

駐妻たちが、鼻高々にアフタヌーンティーしているのも納得ですよね笑 まあ実際、井の中の蛙と言いますか、日本人コミュニティでも日系駐妻たちは偉そうにしているみたいですよ。

ただ、やっぱり外資系とはベースサラリーが違いますからね。30代中盤の日系総合商社だとしても、給料は1200万円くらいでしょう。そこにもろもろ手当てがついたって、ベースサラリー自体は1300-1400万くらいにしかならない。一方で、外資のフロントで働いている人は、駐在・ローカル関わらず、30代中盤だったら少なくとも2000万円はもらっているでしょう。それが、30代後半、40台前半となってくると、その年で外資フロントでバリバリ働いている人は、ディレクターか事業本部長のような職になっているはずなので、ベースサラリーも5000万円は少なくともいっているはずです。

ま、サマリーとしては、30代くらいまでは、家賃とか医療費を勘案すると、外資ローカル社員と日系駐在員は大体同等の生活水準(外資Expatはその上)、40代になると、ローカル・Expatに限らず、外資が日系を圧倒、っていうイメージですかね。

なぜ、そういう意味で、本ブログにおいて日系駐在員がヒエラルキーの6番目になっているかというと、個人的にあまり日系駐在員が好きではないからです苦笑 全員が全員そうではないともちろん思いますが、概して、みんなやる気ないというか、遊びで海外赴任している感じなんですよねー。まあ日系企業の場合、本丸が日本なんで、当然海外赴任は経験値を積むとかいわゆるトレーニング以上の意味合いはないのかもしれないけど、皆留学感覚というか、本気でシンガポールで結果を出す、っていうコミットが弱い気がして、だからあまり好きでないんです笑

以上。